春は出会いと別れの季節。
あのお菓子畜生もその例に漏れず、仲間との別れを迎えようとしていた。
白糸台宮永終身名誉菓子狂い(18)である。

卒業式当日を迎えた宮永選手だったがそんなことは目にもくれず、いつも通り江崎グリコの菓子工場に侵入。
「おいしくて強くなる…うちの中継ぎにも食べさせたい(ニッコリ」とビスコを食べあさりしたり顔の同選手だったが、ここで卒業シーズン限定のパッケージを目にし、今日が卒業式であったことを思い出す。
さすがの畜生も晴れの舞台に遅刻はまずいと思ったのか愛車のレクサスを飛ばしに飛ばし、奇跡的に迷子になることなく白糸台高校へと到着。
何とか卒業証書授与にも間に合い一息ついた宮永選手だったが、ここでふと思いを馳せる。
自分は一体これまで何度間に合ってきたのか。そしてこれから何度間に合えばよいのか――――――
不意に自らの高校三年間が空虚なものに思えてきた同選手は卒業証書を貰った後もどこか虚ろな雰囲気を醸し出していたが、目の前の証書を入れる筒みたいなやつをトッポと勘違いすると目の色が一変する。
お菓子さえあればそんなことはどうでもいい―――そう言わんばかりに筒みたいなやつを3,34秒で完食し、クラスメートの物にも手をつけようとした刹那、弘世選手からお決まりのSSが宮永ホーンに襲来。
薄れ行く意識のなか、これで見納めと宮永選手の醜態を笑いにきたチーム虎姫を見て、宮永選手は悟る。
私には、三年間でこんな素晴らしい仲間が出来たじゃないか――――――
幸せな心持の中再び間に合いつつある宮永選手は、偶然訪れた阿知賀のドラロー選手(17)に宮永ホーンを足で踏まれ無事帰らぬ人となった。

これについて清澄宮永選手は「私もお姉ちゃんから卒業しないといけないのかも……でも私だけが卒業するのは不公平ですよね(ニッコリ」とコメント。
自らの恋敵をこの世から卒業させる構えを見せた。

なおもうテッルがまにあうことはないもよう