みなさん、「とある科学の超電磁砲」という作品はご存じでしょうか。
有名ライトノベル「とある魔術の禁書目録」のヒロインである「御坂美琴」にスポットを当てたいわゆる「スピンオフ」であり、興業実績などを見るに日本アニメ界のスピンオフで最も成功した作品の一つと言って差し支えないのではないでしょうか。

さて、この「超電磁砲」の主人公である「御坂美琴」のキーパーソンに「一方通行」というキャラクターがいます。
まあこの二人の因縁とかは長くなるのでここでは割愛しますが、二人には作中の格付けにおいて「第三位」と「第一位」という壁があり、事実本編内で一方通行は御坂美琴を圧倒しています。
ここで一方通行が圧倒的な力量を見せたことが、その後の「暗部編」(読んでない人はごめんね)での盛り上がりにつながりました。

さて、ここで一つ問題です。
本編で「圧倒的な力量差」のあった二人が、スピンオフでの同場面で互角以上に戦ったとしましょう。
すると、その後の本編読者は「興ざめ」するのではないでしょうか?
「なんだ、本編で御坂美琴をあれだけメッタメタにした一方通行は実はそんなに強くないんじゃん。てことは今一方通行とタメはってる『暗部』の奴らも雑魚なんじゃね?」
こういった考えに至る読者の数は少なくないのではないでしょうか。
要するに、スピンオフというものは本編での(誤解を恐れずに言えば)「格付け」を侵すべきではないのです。

私は、今月号でそれをやられた気分に陥りました。
あわあわの名前変更からわかる通り、「天照大神」として。
姫様の覚醒(覚醒が睡眠とはこれいかに)を「へー」で済ます大物感。
そして何より、作中最大のテーマである「咲照」のカギになるであろう白糸台高校の、大将。
これだけの要素を持って本編に登場させた「大星淡」というキャラクターを、(あくまで)「スピンオフ内の」ラストバトルだからと言ってあそこまで「汚れ役」にしていいものでしょうか。
当然、次の最終話がくるまでは完全な判断は下せないというのは最もな意見です。
しかし、あわあわの旦那ではなくあくまで「一読者」として今月号を読んで「あわあわは本編決勝へのがっかり感を払拭するよ」とは、私は言えません。
と言うよりも本気でこう思う方はいらっしゃらないのではないでしょうか。
正直これが最終話直前でなければ阿知賀編、というより咲-saki-という作品自体私は切ってます。
スピンオフというのは確かに難しいものではあるのですが、まさかこんなことになるとは思いませんでした。

阿知賀編は「少年誌」なのだから、「お決まり」をやらなければ、という意見を見ました。
確かにそれは一理あります。
しかし、「お決まり」と言うのであれば、本編決勝で「清澄vs白糸台」を「白糸台を圧倒的なラスボスとして」やるのもまた「お決まり」なのではないでしょうか。(個人戦がある?そもそもやるんですか?やるとしても何年後?)
第一「阿知賀編」には本編読者というパトロンがつくことは確実なのですから、少年誌のお決まりに必要以上にホイホイ従うこともないはずです。
その辺、小林はどう考えていたのでしょうか。
今言えることは、阿知賀編というスピンオフが(あくまで僕の考える「スピンオフ」の定義において)ただただ残念な作品になりそうだ、ということです。

あとあわあわが負けたら僕も間違いなく死にますので。というかあわあわ自体にもちょっと失望したかな

それでは、また