ここは、たかみーの野菜畑。
おいしいぶどうや、つやつやのりんご、みずみずしいきうりなど、みんなに人気のある野菜がたーくさんあります。
そんな畑に、ある日とーってもおおきなかぶが現れました。
そのかぶはなぜかツノのようなものを生やしていて、茎はまるでコークスクリューのようにぐるぐる、ぐるぐると回っています。
たかみーはそのおおきなかぶを抜いてみようとしました。
「うんとこしょ、どっこいしょ」
かぶは、まったく抜ける気配がありません。
困ったたかみーは、せーこ、あわあわのふたりに助けをもとめました。
こんどは三人でひっぱってみるようです。
「うんとこしょ、どっこいしょ」
それでも、かぶはびくともしません。
「なんでぬけてくれないんだろう」
たかみーがつぶやいたときでした。
「おかしをくれたらここから出てもいい」
なんと、かぶがしゃべったのです!
これをきいて、三人はありったけのおかしをもってきました。
するとかぶは、たった数秒でそのおかしを全てたいらげてしまいます。
それどころか、「まだ足りない」と一言。
そう、三人はかぶごときにはめられてしまったのです。
くやしがっていると、あわあわがすみれを呼んできました。
「一人ふえたところでこのかぶはぬけないよ」
とせーこがいいます。
しかし、すみれは弓をかまえて
「これで細かく分けたら抜きやすくなるぞ」
といいました。
これはいい案だ、と三人もうなずいて射撃のかまえに入ったところで、おびえたかぶはどこかにいってしまいます。
つぎのひ、たかみーの畑から334kmほどはなれたところで道にまよっているかぶが見つかりました。
かぶをみつけた「さきさん」は、「これでずっといっしょだね、お姉ちゃん」と言って、すごくうれしそうにおうちへ帰っていったようです。

めでたし、めでたし